Tripping

2016年 2016年秋 茨城
今回もまた完全にアート鑑賞旅でございました。前月に続き・・・。今回はより近いところで前々から気になっていた茨城県北芸術祭(KENPOKUアート)でございます。とはいえ茨城県も北側ともなればじっくり観るには時間が必要!ということで今回も1泊2日であるものの弾丸ではなく海側エリア中心のゆるゆるアート旅になりました。

○撮影機種:PENTAX Q10/iPhoneSE
癒しの一人旅/茨城編:1日目(2016.11.11 Fri)
KEMPOKUアートが開催されているエリアは茨城県の北側ですが、その中でも山側エリアと海側エリアに分かれておりまして。

山側エリアの展示を観て回るには車がないと到底無理だったので、今回は電車でわりと行きやすい海側エリアを中心に周ってみました。

当初、1日目は海側エリアの1つである茨城県の高萩市に行くつもりでした。

ところが・・・



現地に向かう特急の中で1時間ぐらい前に走っていた列車が日立駅付近で事故に見舞われたらしく、日立駅まで行きたかったのに1駅手前の水戸駅で降ろされることに。高萩駅までは水戸駅からも在来線で行けるのですが、なんせ事故の影響でそもそも水戸駅到着時間も遅れているし在来線もお昼まで動かないとかだし・・・。

時間的には計画が白紙状態に戻ってしまったわけでして・・・。

急きょ鑑賞先をを2日目に指定していた日立市に変更してこの日はとりあえず日立駅まで。

水戸駅から日立駅までは在来線でも25分程度で到着でしたが、水戸駅で降ろされてから1時間程度は待たされまして。

この日は朝からどんより天気で11月とはいえとにかく寒かったのです。。自分はまだ1時間ぐらいですが、すでに3時間ぐらい待っていたらしい地元の女子高生が可哀そうでした;

在来線に乗車して日立駅に到着したらばすでに13時前・・・ということで・・・

急きょ予定を変更した日立エリアにてまずはこのエリアで絶対観たいと思っていた海側エリアの中の山エリアにある「御岩神社」へ。

というのも、芸術祭期間中にアートスポットを巡っている巡回バスが平日は走っていないため路線バスで行かなくてはならず・・・。

時間的に帰りのバスの時間も考えると神社に居られるのが20分程度という。

うーん・・・天気も悪いし大丈夫だろうか。。

いや、少々の雨ごときでここまで来たのに諦められない!!

とまあ、半ば勢いで路線バス(とはいえコミュニティバス並みに小型だった;)に乗車。

乗客は駅前では3名ほどいましたが途中で降りてしまい神社までの数分は乗客が自分のみ(笑)こういった感じが旅っぽくていいんですよね~。

そんなわけで駅から微妙に山道を交えつつ30分ほど乗車してようやく御岩神社へ。

地図上でもTHE・山!の雰囲気があったため、山道を覚悟していたものの乗車した小型路線バスが日立電機システムバスというなんだか日立エリアならではの最新鋭の電動バス?な感じで上り坂でもほとんど揺れもなく悪天候の中でもスムーズな走行でとても快適だったのが幸いでございまして。

しかし滞在時間は約20分。その間に神社の敷地内にある2作品を観たのですが、さすがパワースポットと言われている場所だけあって天気が悪くても何とも言えない空気の新鮮さ。

空気を味わいつつもさすが山の中だけあって広い!!ゆっくりしたいけど出来ない~(泣)

とまあ、惜しみつつとりあえず写真をさらっと撮ってほとんどとんぼ帰りで日立駅まで戻り、その後は駅舎やらインフォメーションセンターやらシビックセンターやら芸術祭に関連する場所をぐるぐると。



日立駅にある作品のほとんどは日立シビックセンター内だったので、この後は雨知らずで存分に堪能出来まして。

よくよく考えたらこの天気なら1日目に予定していた高萩エリアの作品が屋外ばかりなので、1日目が日立エリアで逆によかったのかもしれません。。

特急が遅れてむしろ感謝!?

平日の夕方は人もおらずゆったりまったり。。

シビックセンター内のプラネタリウム鑑賞の時だけたまたま一緒だったなんとなく会社の旅行で来たし見てみるか~!!的なプラネタリウムなんぞ絶対興味がなさそうな雰囲気のサラリーマンおじさんの団体に巻き込まれて微妙でしたが・・・。←案の定興味なさげで寝ている人も・・(まあ普通の星の見えるプラネタリウム上映でなく芸術祭仕様になっているから現代アートに興味がなければそうなるわな・・・。)

そんな感じでゆるーい時間が過ぎてウロウロしつつどこかで夕食をとろうと思って迷った挙句、適当なお店も見つからなかったので次の日に行く予定だった海の見渡せるシーバーズカフェへ。

まあ、夜なんで当然海は見えませんけども。

それでもお店の雰囲気はとても良い感じでございました^^

土日の昼は混むのを知っていたので店員さんに午前中なら混まないかを聞いてみたら11時ぐらいまでなら大丈夫とのこと。

よっしゃ!!明日は海を見渡しに行くぞ!!!

ということで、お店を後にして日立の宿泊ホテルへ。

ビジネスホテルですが、女性限定プランというものがあってそれで予約していたものの特に大きな期待はしてませんでした。

が!が!が!しかし!!!

まずはフロントで好きなシャンプー&リンスを選ぶところから入り・・・フェイスパックやら入浴剤やら足の疲れをとる温熱シートからドラッグストアのお試しセットのような感じで一式粗品をいただきまして。その後は好きなアロマオイルを選んで部屋に行くと・・・。

なんとまあ、壁からインテリアから照明からなんだか完全女性仕様ではないですか。

そんなに女性の出張のお客さんが多いのだろうか!?

アロマディフューザーも使い放題ですし。空気清浄機もあるし。

リーズナブルなお値段としてはなかなかのサービスっぷりで驚きました。。そしてなんといっても角部屋だったので静かで快適!!!これ重要!!!


いやはや、日立という場所を侮っておりました。

そんないたれりつくせりでテンションが上がりつつ1日目は終わったのでした。
癒しの一人旅/茨城編:2日目(2016.11.12 Sat)
2日目はチェックアウトした後に早速前日に続き海を見渡しにシーバースカフェへ

まさか2日連続で同じカフェに行くとは。これは想定外っす(笑)

そして前日とは打って変わってのド晴天!!!

10時過ぎに着いたら店員さんの言っていた通り人もほとんどおらず窓際席にいそいそと着席。

やっぱり皆さんお昼ぐらいからやってくるんですねぇ。

お店に入るや否や窓に目をやれば大海原!!という雰囲気になんだかテンション上がりますわ~。

狙っていた名物のパンケーキを食べながら前日とは打って変わった晴天の海を眺めつつなんとも贅沢な朝食☆

こんな景色が見られると関東圏内とはいえはるばるここまでやって来てよかったなあ。。と思うものであります。

とはいえそこまでゆっくりすることも出来ず・・・。1時間も堪能できないままお店を出て日立から高萩へ移動でございます。

日立より微妙に北上したところにある高萩エリアではまず海側にある作品を2カ所ほど。

さすが天気の良い土曜日ともあってか車で観に来ている人が結構おりまして。ほとんどが地元ナンバーでしたけど(笑)

この作品の場所に向かう途中にも田園風景のような何とも風情がある風景が多くて止まらず撮らず見ずにはいられない景色が満載で・・・。

とにかく時間と撮影欲との戦いでございました;

作品のある海までやってくると、海の砂がものすごく白くて綺麗なことにびっくり。

太平洋側でも茨城県の北側まで来るとこんな綺麗な砂が見れるんですねぇ~。なんだか関東もまだ捨てたもんではないですな。

とか思いつつ、作品自体は潮の満ち引き加減の時間が悪かったのか近づくことができなかったり、思ったより大きくなかったりという「あれ?あれれ?」なものだったりしたのですが(特にものすごく期待していた「落ちてきた空」の作品が意外にもこじんまりとしていた・・・)その分雄大な海と白い砂の綺麗な景色を観れたからまあ・・よしとしますかね。

海側の作品を観るのに結構歩いて微妙に体力を消耗してしまったのですが、次がありまして。

駅まで戻ったら今度は反対の海側エリアの中の山エリアにある「穂積家住宅」へ。

この日は土曜日で芸術祭の巡回バスもあったのでそれに乗車して穂積家まで直行でございます。

この穂積家は地元でも結構有名な観光場所のようで、アート目的以外にもおじさまおばさまの団体さんや車出来ている人でかなり混み合っておりまして。

ちょっとこれは予想外でした・・・。

古民家の中に作品があるというのは琵琶湖ビエンナーレ同様個人的にすごく魅力的なのですが、狭い部屋へ並んで入って人がわらわらで落ち着いて見れないというのはやっぱり難点です。。

土日ともなれば自分のようにはるばる観にやって来た人と、ぷらっと来てたまたまやってたから観てみようの人と二手に分かれるから難しい。

ここで結構時間を潰して高萩駅まで戻るバスに乗車・・・と思ったらやらかしてしまった。。

バスに乗って5分ほど進んだらなんと終点。

早っ!!というより駅方向というよりむしろちょっと登って行くからあれ?あれ?と思ってましたけども。

てっきり駅に行くバスに乗ったと思ったら実は反対に乗っていたという;



まあ、旅あるあるですけどね。



それでもって運転手さんに聞いたらこのバスがすぐ折り返して始発になって高萩駅まで向かうっていうことで、その折り返しの時間までバスの中で待たせてくれました;

間違えて乗り込んでしまう人もよく居るらしいですが、、いやいや、運転手さん、いい方ですわ~。

時間まで少し運転手さんと喋っていたのですが、地元の方らしく芸術祭が開催されていることを知ってはいても地元だからこそ詳細は全く知らないという。

こういったちょっとした地元の方とのコミュニケーションも1人旅の醍醐味ですな★

少々言葉になまりがあったので、茨城県もこの辺りまで来れば北関東のなまりがあるんだな~と思いつつなまりにほっこり。

知らずに間違えたとはいえ折り返しのバスなので余分に乗ったはずなのに料金はおまけしていただいたのでした。ありがたやありがたや。

とにかく天気はずっとよくて暑いぐらいだったので、日立よりも屋外アートが中心の高萩エリアを2日目にしてほんとよかったです。

高萩駅に到着するとすでに夕方も近い時間だったので、取り急ぎ日立駅よりも南下して商店街の各地にアート作品がある常陸多賀駅へ。

日立駅に比べるとローカル感のにじみ出ている駅だったので、本当に展示があるかは少々心配なところでしたが、ここがまた個人的にハマる展示が!!

特に廃棄処分のおもちゃを集めて作ることをコンセプトに活動をしている工房のオブジェやアート作品の精巧さとファンタジーさと言ったらもう。。

時間があればもっとずっと見ていられる場所でしたけどもね。

芸術祭の閉場時間ぎりぎりまで周った後はすでに空も暗くなりつつあったので、とりあえずチェックしていたcafe creamへ突入。

このお店自体も街活性化の一環で芸術祭に協賛?していてお店の外に常陸多賀エリアのアートのシンボルがいたるところに飾られておりまして。

このおかげでお店も見つかったというかなんというか。。

比較的新しい古民家カフェで時間的なものかお客さんもほとんどいなかったおかげでこれまたゆっくりまったり一休み。

帰りの特急までの時間調整のために、むしろゆっくりしすぎて冷えてきてしまった・・・(古民家カフェなので11月の日暮れともなれば寒いっす)

今回のアート旅は1泊2日で十分に満足の行くものとなりました~